● 栄冠は君に輝く/グラミー賞
昨年はレイ・チャールズが8部門を制覇したグラミー賞。レイ・チャールズの場合は、惜しまれつつも前年に亡くなってしまったコトもあり、うがった見方をすれば「制覇させざるを得ない」状況の中、予想通りというか、コレも意地悪な言い方をすれば「予定」通りの結末だったのですが、今年のU2はどう評価すべきでしょうかね?個人的にはマライアがイイ線いくかなーと思ってたのですが、相変わらず彼女はグラミー審査員に嫌われてますね。にしても、奇跡といって過言ではないほどの復活劇ですから、ノリで最優秀レコードとかあげちゃっても、ソレはソレで美しかったような気もしますが。
んで、その他の賞はオフィシャルでどうぞ。件のマライア、オフィシャルでの扱いはなかなかですね。注目すべきトコロをいくつか挙げておくと、まず「消えていくミュージシャンが多い」コトで知られる最優秀新人はジョン・レジェンド。対抗馬がキーンくらいしかいなかったので、まあ妥当ですか。それに、最近はシェリル・クロウやマルーン5など、受賞後も活躍するミュージシャンが多いですから、ジョンも気にするコトないんよ。例えジョン・レノンのベスト盤と同じ名前だとしてもだ。
最優秀インストゥルメンタルをこっそりレス・ポールが取ってるのも僕ぁ見逃しませんよ。御年90歳。最優秀ロックインストゥルメンタルパフォーマンスも受賞してますね。
上記の通り、昨年のグラミーを席巻したレイ・チャールズ絡みでも、彼の人生を映画化し、大ヒットとなった“Ray”のサントラが、最優秀コンピレーションサントラと、最優秀サントラの2つを受賞。って、去年取らなかったっけ?何せ8コも賞を取ってるのでよく覚えてませんが、今年取ってるからには去年は取ってないんでしょうな。まあ、グラミーでは2年連続受賞って意外と多いので、おそらくですけど。
グラミーってのは100コ以上も賞があるので、他にも大勢の有名・無名ミュージシャンが受賞してますが、いちいち取り上げててもキリが無いし、正直知らない人もいっぱいいるので、ココは割愛させていただきます。ざっと見た感じだと、昨年のクリントン元大統領みたいなサプライズはなさそうですね。強いて言えば、最優秀ニューエイジに日本から喜多郎がノミネートされてましたが、二度目の受賞はならずでしたな。しっかしこの人、日本ではあまり話題になりませんが、海外での評価は相変わらず高いんですね。日本人としてはパパパパパッフィーが何か取るかも知れないなんてドキドキしたもんですが、杞憂もイイトコでした。
まあ、そんなカンジでグラミー賞。今年は昨年ほどのインパクトも話題性も無いカンジでしたが、逆に言えば非常に分かりやすい、納得のいく内容だって気もします。妙に売り上げ重視なアメリカン・ミュージックアワードや、毎年物議をかもし出すブリティッシュ・ミュージック・アワードと違い、安心して見られますね。逆にもうちょっとサプライズがあれば、もっと日本でも盛り上がるのに。例えば、今最も海外で勢いのある日本人ミュージシャンのこの人たちが何か取ったりすれば…ソレはソレで、物議をかもし出すこと火の如し、ですな。
今年のグラミーの顔となったU2。確かにかっちょイイっス。例のiPodソングも収録されとります。
How to Dismantle an Atomic Bomb U2 Interscope 2004-11-23 by G-Tools |
誰もが復活は無理だと信じていた中で、見事に女王の座に返り咲いたマライアの一枚。背景は浪花節的ですが、音は洗練されてます。
MIMI~プラチナ・エディション+DVD マライア・キャリー ユニバーサルインターナショナル 2006-01-18 by G-Tools |
大ヒットとなったこの作品、当然グラミーでも存在感出しまくり。数多のバブルガム・パンクとは一味違います。
American Idiot Green Day Reprise 2004-09-21 by G-Tools |
手っ取り早く今年のグラミーをおさらいするならコレ。オイシイとこ取りの一枚ですが、オイシイとこなら取らなきゃ損でしょー。
グラミー・ノミニーズ2006 オムニバス ゴリラズ デ・ラ・ソウル BMGファンハウス 2006-02-01 by G-Tools |
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