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靴ばかり見てる人たち/シューゲイザー

近年になり、その存在がクローズアップされることも多くなってきた、轟音ギター系インディ・ロックのムーヴメント、シューゲイザー。そのシューゲイザーの歴史を辿るコンピレーション・アルバム『Like A Daydream:The Story of Shoegazing』がリリースされることになりました!(CDJournal)


シューゲイザーって、何だか扱いが悪いというか、忘れられがちというか、結局のところマイ・ブラッディ・バレンタイン(のケヴィン・シールズ)だけが伝説になってしまったというか、そんな気がするのは僕だけでしょうか?僕だけならイイんですけど。まあ音楽における「ムーヴメント」なんてえのはそんなもんかも知れませんし、歴史的にはマッドチェスター~ブリットポップをつなぐトコロにいるワケで、しかもUSオルタナの勃興と時を同じくしてますから、そりゃ忘れられがちになっても、ある意味じゃあ仕方ありませんな。とはいえシューゲイザー、個人的に非常に思い入れのある音なんで、今日は少し書いてみたいと思います。

まず、そもそもシューゲイザーってどういう意味か?っていうと、「靴を見つめる人」。エフェクターを足元で操作しつつ、ひたすら下を向いて演奏する姿が、靴を見つめている人=シューゲイザーの由来。で、そんなシューゲイザーの代表バンドっていうと、コレはもうマイ・ブラッディ・バレンタイン…と言いたいところなんですが、実際のトコロはライドがソレに当たるでしょう。シューゲイザーを語る上で、マイブラは当然外せるハズがないバンドではありますが、逆にコイツらのせいでシューゲイザーってのが非常に分かりにくくなってしまっているというか、轟音フィードバックノイズ=マイブラ=シューゲイザーみたいな勝利の方程式が出来上がってしまったというか。シューゲイザーをちゃんと語るとしたら、まずライドを語るべきだと思うのですよ。

ライドがデビューしたのは90年。まあデビュー自体はマイブラやジーザス・アンド・メリーチェインの方が先で、スデに評価の高いバンドだったワケですが、ソコへライドが登場したコトで、ムーヴメントとしてのシューゲイザーが花開いた、とこういうワケですな。そして、何よりこの3者、全てCreation Records出身だというトコロがまた。主催者であるアラン・マッギーという人間の恐ろしさは、それこそ彼の尊敬していた人物で、セックス・ピストルズを世に送り出し、パンクというムーヴメントを作り上げたマルコム・マクラーレンと比べても、決して劣るものではありませんよ。まあマルコム・マクラーレンはパンクの後クラブとかストリートカルチャーに寄っていき、遂には自身もミュージシャンになってしまったので、ソレはソレでやっぱりとんでも無い人物だとは思いますが、アラン・マッギーもまたシューゲイザーの後、言わずと知れたオアシスをスーパースターの座に登らしめ、やがてCreationから離脱するとPoptonesレーベルを立ち上げ、The Hivesをヒットさせるなど、まだまだリアルタイムで伝説続行中。ええ、僕大好きなんです、この人。

完全に話が違う方向へ行ってしまったのでちょっと戻しますよ。マイブラやジーザス・アンド・メリーチェインにより、マッドチェスターのダンスロックとは違う、ネオサイケデリックとでも言うべき音に注目が集まり、またダイナソーJrやソニック・ユース、ピクシーズら、後にオルタナへと繋がっていくUSインディーの轟音バンドたちと影響しあいながら、新しいムーヴメントが興る下地は出来ていたワケですが、その沸点に登場したのがライドであると。“Ride EP”(赤ライド)と“Play EP”(黄ライド)で見せた、青い衝動を叙情的なメロディーラインと凶暴なまでの爆音に乗せた彼らの音は歓喜を持って迎えられ、そして1stアルバム“Nowhere”を持って、シューゲイザーは一つの到達点を迎えます。

その後90年から91年にかけ、Creationと、ソレと並ぶ重要レーベル4ADを中心にPail Saints、Swervedriver、Chapterhouseやblind mr. jonesなどの良質かつ個性的なバンドが多く登場し、「シューゲイザー」という言葉の認知度が高まると共に、シーンは大きな盛り上がりを見せます。そして91年、USではニルヴァーナの“Nevermind”が発表された年ですが、UKではマイブラが“LOVELESS”というアルバムを発表してしまいました。しまいました、というのは、コレがシューゲイザーの極点であり、コレを超えるアルバムなど到底作られるハズも無い以上、あとはフォロワーに塗れて潰れていくしかないってコトです。また、91年というのは後にブリット・ポップを牽引するblurがデビューした年でもあり、そういう意味ではこの時点で「次」は用意されていた、とも言えますね。

さて、轟音フィードバックノイズってのはシューゲイザーのバンドにある程度共通していますが(というかそういうバンドをシューゲイザーと呼ぶ面もありますが)、その元祖と言えばジーザス・アンド・メリーチェインでしょうね。あまりにも過激なフィードバックノイズを爆音で流しまくるため、ライブハウスから出演を拒否されたという逸話もあるほど。ただ、後発のバンドになってくると、それぞれ個性を持った音を鳴らすようになります。例えばblind mr. jonesはフルートをメンバーに加えるコトでより繊細な音の絡みを表現していますし、Chapterhouseなんかはドリーミーなポップバンド。逆にジーザス・アンド・メリーチェインの後継というとライド。そしてマイブラと肩を並べる音ならslowdiveでしょうか。また、最近はエレクトロニカのバンドもシューゲイザー的なアプローチをしてますし、Swayなんていうもろシューゲイザーに影響を受けたバンドもあります。しかも公式サイトからアルバムの全音源をダウンロードできるというステキさ…だったんですが、今調べたらキッチリ公式が無くなっておりましたので、ひょっとすると解散してしまったのかも知れません。

まあ、グダグダと書いてきましたが、別に轟音フィードバックノイズだけがシューゲイザーの定義では無いんですよ、というコトを言いたかったワケです。んで、ソレは冒頭のCDJournal記事にて紹介されているコンピでも聴いてもらえればよく分かるんじゃ無いでしょうかね。実際収録されているホトンドのバンドは知ってますが、ドレも一癖も二癖も、場合によっては三癖四癖、とにかく面白いセレクトだと思います。スピリチュアライズドや、ケヴィン・シールズのロスト・イン・トランスレーションの曲は蛇足な気もしますが…とにかく興味のある方なら聞いて損は無いでしょうね。ていうか、僕も買いますし。とにかく、遅すぎるホドの再評価とさえ言えるシューゲイザーですから、この機を逃さず、たくさんの人に触れて欲しいですね。

発売はUKで6月、日本では7月、8月アタリでしょうか?
B000E6ETC0Like a Daydream
Various Artists
Castle 2006-06-26

by G-Tools

こんなコトを書いていいのがどうか分かりませんが、純粋な音としては“LOVELESS”の上を行っているとさえ思えるSlowdiveの1st。もはやシューゲイザーが過去のものとなっていた94年発表の2nd“Souvlaki”も超良質のポップアルバム。聴くべし聴くべし。
B000BJRJAOJust for a Day
Slowdive
Castle 2005-11-21

by G-Tools

そんでもってやっぱりコレ。ライドやマイブラがどのような土壌から発生してきたのか、そしてああいうバンドを世に出すというのがどういうコトなのか。Creation Recordsとはいったい何だったのか。コトあるごとにこの本をオススメしていますが、シューゲイザーに遅れちゃった人も、ブリット・ポップに遅れちゃった人も、とにかく読んでみんしゃい。
487233759Xクリエイション・レコーズ物語
パオロ・ヒューイット
太田出版 2003-08-25

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2006-05-02 02:24 | 音楽日記 | Comment(1) | Trackback(0)
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- 2007/02/04(日) 20:52:23) 編集

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